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ふりがな文庫

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「ふりがな文庫」は、漢字の読み方や、ふりがなから使われている漢字の例を調べることができるツールです。
漢字で書かれている語彙のいろいろな読み方の例を調べることもできます。

  • <a href="https://www.aozora.gr.jp/">青空文庫</a>(<a href="https://nihongo-e-na.com/jpn/site/id101.html">紹介記事</a>)のテキストに出てくる「ふりがな」から漢字を使った語彙が検索できます。
  • 同じ「ふりがな」でも、いろいろな漢字が使われています。
  • 青空文庫に出てくる漢字から「ふりがな」が検索できます。同じ漢字でもいろいろな「ふりがな(読み方)」があります。
  • 青空文庫に登場する作者について、漢字の読ませ方の特徴がわかります。
  • 実際の小説で使われているたくさんの例を見ることができます。

How to...

明治時代や昭和の初期に書かれた小説を読むと、今はひらがなで書くことが多いことばでも、よく漢字で書かれています。たとえば、「はっきり」ということばを夏目漱石は「判然」と書いたり、「判切」や「明瞭」という漢字を使ったりしています。「ふりがな文庫」は、漢字の読み方や、同じ読み方の漢字を調べたいと思ったときに便利なツールです。

古い公文書や資料などを読むときにも役に立つかも!

漢字から読み方(ふりがな)を調べる

まず、漢字の読み方を調べてみましょう。
「夫」という漢字には、どんな読み方があるでしょう?
もちろん、「おっと」や「ふ」とも読みますが、他の読み方はわかりますか。

検索ボックスに「夫」と書き込みます。

検索すると、「それ」「そ」「おっと」という例が出てきました。

「他42件を表示」のボタンをクリックすると、もっといろいろな例が出てきます。
「青空文庫」の「ふりがな」がある語句の中での頻度が高い順番に並んでいます。
「ふ」は12番目でしたね。
「おっと」は「おつと」という場合もあるようです。

リストの下を見ると、頻度が高い3つの語句を使った例文があります。
「例文をもっと(〇作品+)見る」をクリックすると、他の例が見られます。
また、「▼すべて表示」をクリックすると、他の語句の例文が見られます。

夫(それ)の例文を見てみましょう。
福沢諭吉や夏目漱石の例もありますね。

読み方(ふりがな)から漢字を調べる

次は、読み方(ふりがな)から、どんな漢字が使われているか検索してみましょう。
まず、先程の読み方と例文の例のページから、同じ読み方の語句を探すことができます。
「夫」の読み方の例文を見てみましょう。
「それ(逆引き)」のところをクリックしてみてください。

今度は、「それ」と読む漢字の例が出てきます。
「夫」「其」「某」など全部で108例あるようです。

もちろん、トップページ右上の検索ボックスに読み方(ふりがな)を入れて調べることもできます。
たとえば、「つまり」という読み方を検索してみると、
「畢竟」「結局」「究竟」などの例が出てきます。

「平生」や「例」「平常」と書いて「いつも」と読ませたり、
「例」と書いて「ためし」「れい」「いつも」と読ませたり、
明治から昭和初期のテキストは、現代の一般的な表記と違うことも多いです。
そんなとき、読み方を調べたり、漢字語彙を覚えたりするのに便利なツールです。

少し古い資料の漢字に苦労しているみなさん、一度試してみてね!

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