みなさん、「妖怪(ようかい)」って聞いたこと、ありますか。
鬼や河童、ふしぎな力を持ったキツネやネコなどがいます。
「もののけ」や「ばけもの」と呼ばれることもあります。
ほんとうに見ることができるかはわかりません。でも、昔からいろいろな人が
妖怪について話したり聞いたりしてきたので、そのふしぎなストーリーは
現代まで伝わっています。
みなさんの国にも、妖怪がいますか。また、昔から伝わるふしぎな話がありますか。
この記事では、日本の妖怪について読むことができるサイトを3つ紹介します。
1. 令和妖怪辞典
2. 水木しげるロード
3. 怪異・妖怪伝承データベース
「1. 令和妖怪辞典」「3. 怪異・妖怪伝承データベース」は日本語版のみです。
「2. 水木しげるロード」は日本語のほか、英語・韓国語・繁体字・簡体字版があります。
いろいろな場面・話題の日本語を読むことに慣れてきた人、
知らない単語や漢字と出会っても、調べたり、人に聞いたりしながらなんとか読み進められる人、
次は「妖怪」について読むことに、チャレンジしてみませんか。
令和妖怪辞典
2024年1月から始まったプロジェクトで、全国各地に伝わる妖怪の魅力を「令和妖怪辞典」として紹介しています。
原案、デザイン、マンガという3つのステップを経て、新しい妖怪が生み出されていきます。
さっそく、見てみましょう。まず、「令和妖怪辞典」をクリックします。
ずらりと妖怪が並びます。
妖怪をクリックすると、その妖怪のプロフィールを読むことができます。
これは「件」っていう妖怪。「くだん」と読むよ。 漢字を見ると…「人」と「牛」が入ってるね。半分人間・半分牛のばけもの!?
さらに「マンガを読む」をクリックすると、その妖怪についてのストーリーをマンガで読むことができます。
水木しげるロード
次に紹介するサイトは、妖怪のマンガを描いた有名な漫画家・水木しげるの博物館(「水木しげる記念館」)のホームページの中にあるページです。
「メニュー」から「ROAD -水木しげるロード」をクリックします。
ページをスクロールしていくと、中ほどに「PICKUP ブロンズ像コレクション」というパートがあります。
ここから、妖怪のブロンズ像と紹介文を見ることができます。
妖怪は、次の4つのカテゴリーから探すことができます。
‐森にすむ妖怪たち
‐神仏・吉凶を司る妖怪たち
‐身近なところにひそむ妖怪たち
‐家に棲む妖怪たち
ここにも「件」がいるね。「令和妖怪辞典」とはちょっと違うかんじ。
怪異・妖怪伝承データベース
妖怪について、もっと詳しく調査するなら、このサイトが役に立つかもしれません。
国際日本文化研究センターが公開しているデータベースで、
民俗関係の調査などでこれまでに報告された怪異・妖怪の例が集められています。
怪異(かいい)っていうのは、ふしぎな現象やできごとのことだよ。
「データベース検索ページ」をクリックすると、次の方法で妖怪を検索することができます。
‐キーワード検索
‐地域検索
‐呼称検索
‐代表的な怪異・妖怪の呼称からの検索
今回は「呼称検索」から「くだん」を探してみます。
「件」について書かれてある資料についての詳しい情報が載っています。
「要約」では、妖怪についてのストーリーを読むことができます。
なお、このデータベースには、絵やイラストはありません。
漢字の読み方がわからないときは、「ひらひらのひらがなめがね」(紹介記事)を使うと、
ページの漢字の上に、読み方をひらがなで表示させることができます。
ほかの翻訳ツールやAIを使うのも、内容を理解する助けになりそう。
日本の妖怪について、知ることができましたか。
みなさんの国の妖怪や、ふしぎな話と違いますか。
似た話も、ありましたか。
この3つのサイトを読んで、ぜひ、日本と自分の国の文化とを比べてみてください。